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一般的なWebサイト制作における納期の目安について

こんにちは!Webディレクターの杉江です。

今やどんな企業でもWebサイトは必須の時代となりました。
企業の顔となるコーポレートサイト、運営するサービスを紹介するサービスサイト、Webで物販を行うためのECサイト。
一つの企業がたくさんのサイトを運営するなんて、もう珍しくありません。

とは言え、そんなに頻繁に制作するものではないので、担当を任されたはいいが前例がなく困っている方も多いはず。

「よし、うちのコーポレートサイトをリニューアルしよう!」
「じゃあ、〇〇さんスケジュールとか制作会社選びとかよろしく!」

そんな風に上司から丸投げされてしまった…。

社内にノウハウも相談できるほど詳しい人もおらず困っているあなたのために、現役Webディレクターの杉江が知恵をお貸しします!

本記事のターゲット
Webサイト制作を発注を任せられた企業担当者
本記事で解決する疑問
自社でWebサイトを制作することになった。
早速、社内でスケジュールを組みたい!
そう言えば、Webサイト制作って一般的に何か月くらいで出来るものなんだ?

本記事では、以下のポイントについて解説していきます。

  • Webサイト制作を制作会社に発注したら、だいたい何か月くらいで出来上がるの?
  • Webサイト制作を発注する場合、発注側は何をしないといけないの?
  • Webサイト制作のスケジュールって短縮できたりするものなの?

株式会社TANE-beでWebディレクターを務める杉江がWebサイト制作の一般的な納期感について、解説していきます。

Webサイトの制作期間は3~4か月くらいが一般的


規模や目的にもよりますが、一般的なコーポレートサイト(企業の公式サイト)の制作期間の目安は、3~4か月くらいです。
仮に、ある企業がお知らせやブログなどの一部コンテンツを自社で更新できる20ページのコーポレートサイトをリニューアルする場合、制作の流れは以下のようになります。

  1. TOPページの設計(1~2週間)
  2. TOPページのデザイン(1~2週間)
  3. 下層ページ20pの設計(2~3週間)
  4. 下層ページ20pのデザイン(2~3週間)
  5. Webサイトの構築&システム構築(3~4週間)
  6. 動作確認&デザインの微調整(1~2週間)
  7. 公開(1日)

ただ、コミュニケーションのすれ違いによる認識の齟齬や度重なる修正などのリスケが必要なトラブルが起こった場合、制作に4か月以上かかる場合もあります。

規模別のWebサイトの制作期間について


Webサイト制作の大まかな納期の目安について、需要の大きいコーポレートサイトとECサイトを規模別にまとめました。

中規模コーポレートサイト

中規模コーポレートサイトとは?

  • サイト規模は30ページ未満
  • ブログやお知らせなどを更新できる機能がついている
制作期間の目安:3~4か月
一般的なコーポレートサイトは概ね「中規模のコーポレートサイト」に該当します。

大規模コーポレートサイト

大規模コーポレートサイトとは?

  • サイト規模は、100ページ以上
  • ブログやお知らせなどを更新できる機能がついている
  • 会員システムや予約システムなど、複雑なシステムがついている
【制作期間の目安:6か月~12か月】
学校のサイトや症例の多いクリニックのサイトなどが一例として挙げられます。
ページ数が増えれば、制作にかかる時間だけでなく、チェックや修正にかかる時間も比例して増えていくので、結果的に制作期間が長くなりがちです。
また、サイト内システムを既存サービスではなく、自社開発しようと思うと、制作期間はさらに長くなる可能性があります。

中規模ECサイト

中規模ECサイトとは?

  • 商品数が100程度
  • ECシステムは自社開発ではなく、既存サービスを利用
  • 商品登録などの雑務作業もすべて依頼
【制作期間の目安:3か月~6か月】
ECサイトは構築自体はそんなに時間はかかりませんが、商品登録や動作テスト、クレジットカードの与信などに時間がかかるため、コーポレートサイトよりも長めの制作期間を要します。
登録する商品数が少なかったり、すでにクレジットカードの与信が完了している場合などは、大幅に制作期間を短縮できます。
商品登録やチェック作業などの人力の作業が多いので、発注側のリソースも使えば制作コストも安く済み、制作スケジュールも短縮可能です。

ちなみに、「ECシステムについて既存サービスを利用する」の既存サービス例として、以下が挙げられます。

よくCMで紹介されているBASEなどよりも企業向けのECシステムです。

大規模ECサイト

大規模ECサイトとは?

  • 商品数が1,000以上
  • ECシステムは自社開発ではなく、既存サービスを利用
  • 商品登録などの雑務作業もすべて依頼
【制作期間の目安:6か月~12か月】
商品数が膨大にある場合、商品登録とチェック、テストだけでかなりの期間が必要となります。
その他の条件は中規模のECサイトと大きく変わりません。

もし、ECシステムを既存サービスではなく、自社開発しようと思うと、費用や制作スケジュールは大きく変わります。
ECシステムは個人情報を取り扱うため、多大なリスクもあるため、サーバ設計から重要になってきます。

Webサイト制作を発注する場合、発注側は何をしないといけないの?

Webサイトの制作を発注をするにあたって、発注側の仕事は大きく以下の2つです。

  • Webサイト制作に必要な資料や情報の提供
  • 制作物の確認と修正依頼

この2つの仕事について、詳しい内容を深掘りしていきます。

Webサイト制作に必要な資料や情報の提供

Webサイト制作に際して、発注側は制作会社から以下の資料の提出をお願いされます。

  • サーバー情報(FTP情報とコントロールパネルのログイン情報)
  • 会社や製品のパンフレットなど、Webサイト以外に掲載されていない情報が載った資料
  • ロゴデータや各種写真データ
  • Google Analyticsの権限付与
  • 専門的な内容に関するライティング

専門的な内容に関するライティングとは?

Webサイトのライティングについて、専門的な内容になると、ライターでもライティングが困難な場合があります。
ライティングが難しい例としては、以下なんかが挙げられます。

  • 士業における法律的な内容
  • クリニックにおける医療的な内容
  • 自社製品における専門的な内容

このようなコンテンツのライティングについては、発注側でテキストを用意しないといけない場合もございます。

制作物の確認と修正依頼

Webサイト制作で発注側が最も大変なのが制作物の確認と修正依頼です。
Webサイト制作は、3段階の制作フローを踏みます。

  1. WF(ワイヤーフレーム)と言われるサイトの下書き
  2. デザイン
  3. テストアップ

例えば、20ページのWebサイトを発注したとします。
すると以下のように3つの工程において確認と修正依頼が発生します。

  • 下書きの状態の20ページのデータを全て確認し、気になるところを修正依頼。
  • 20ページのデザインデータを確認し、気になるところを修正依頼。
  • テストアップされたWebサイトを20ページ確認して、気になるところを修正依頼。

この確認作業は想像以上に大変です。
思いのほか時間を要しますので、制作スケジュールにおける確認期間については、ある程度余裕を見ておいた方が無難です。

どうすれば制作スケジュールを短縮できるの?

Webサイトの制作を考えられている企業様の中には、「3~4か月では遅過ぎる…。もっと早くWebサイトが作れないものか…。」と考える方もおられるかと思います。
そんなあなたに朗報です。
やり方次第ではWebサイトの制作スケジュールを短縮は可能です。

  1. 一部のページのみ先行公開する
  2. 制作するWebサイトのページ数を減らす
  3. 発注者側の確認期間をギリギリまで削る

など手段はいくつかありますので、相談に応じて対応していきます。

まとめ

Webサイトの制作期間は、3~4か月くらいが一般的です。
ただ、サイトの規模や種類、システムの有無によっても制作スケジュールは異なります。
Webサイト制作は、発注側も制作物の確認や修正依頼に結構な時間を使う必要があり、思いのほか大変です。

短縮などさせることは可能ですが、公開する事が目的となり、本来の目的(例えば集客など)が見失いがちになるのは珍しくありません。

納期だけでなく、本来の目的を一番に考え、ベストな提案ができる企業さんがおすすめだと考えております。

この記事の執筆者

TANE-be編集部
TANE-be編集部
大阪・京都にあるWebサイト制作の株式会社TANE-beのスタッフが編集。