安いWebサイト制作会社って危ないの?プロ目線で徹底解説
こんにちは!Webディレクターの杉江です。
Webサイトをリニューアルを進めるにあたって、複数の制作会社に相談。
それぞれ提案と見積もりが出揃った!
提出された見積もりを見てびっくり。
金額が全然違う…。
金額は安いに越したことはないけど、あまりに安いと不安。
安いホームページ制作会社の安い理由を知りたいあなたのために、現役Webディレクターの杉江が知恵をお貸しします!
Webサイト制作を発注を任せられた企業担当者
自社でWebサイトを制作することになった。
複数の制作会社から見積もりを取ったが、金額のバラツキがすごい。
安いに越したことはないが、不安だ。
安い制作会社がなぜ安いのかを知りたい。
本記事では、以下のポイントについて解説していきます。
- Webサイト制作の金額って何で決まっているの?
- 高いWeb制作会社と安いWeb制作会社それぞれの特徴を知りたい
- やっぱり安いWeb制作会社は避けた方がいいの?
株式会社TANE-beでWebディレクターを務める杉江が安い制作会社の制作料金のからくりについて、解説していきます。
Webサイト制作にかかるコストの90%以上は人件費である
Webサイト制作にかかる費用は、サーバーやドメイン(オリジナルのURLのこと)を除けば、すべて人件費です。
人件費の内訳は以下になります。
- Webディレクター(窓口担当)が案件を進行するのにかかる人件費
- Webディレクター(窓口担当)がWebサイトを設計するのにかかる人件費
- デザイナーがすべてのページをデザインするのにかかる人件費
- エンジニアがWebサイトを構築するのにかかる人件費
Webサイト制作にかかるコストは、Webディレクター・デザイナー・エンジニアがどのくらいの時間稼働するかによって変わってきます。
ここからは、高いWeb制作会社と安いWeb制作会社の具体的なサービス内容の違いについて、深掘りしていきます。
高いWeb制作会社のサービスってどんな感じなの?
高い見積もりを提示してくるWeb制作会社は、Webサイト設計に多くの人件費を投入しています。
- 制作に入る前に入念なヒアリングを通して、発注側の目的や要望をまとめる。
- 市場調査や競合調査を通して、コンセプトを立案し、Webサイトにおける情報の打ち出し方を決定する。
- 目的・要望・コンセプトの表現を叶えられるような完全オリジナルのWebサイト設計を行う。
- デザインについて、コンセプトを旗印にカラーやテイスト、装飾に至るまで入念に打ち合わせし、完全オリジナルのデザインを施す。
- デザインに合ったアニメーションなどを実装しつつ、SEO(検索エンジン最適化)を意識したコーディングを行う。
- 挙動や誤字脱字をチェックして、公開する。
高いWeb制作会社は、単なるWebサイト制作にとどまらず、発注側の目的や要望に加え、市場調査や競合調査で得られた知見をもとに最適なWebサイトのかたちを提案してくれます。
制作に加えてコンサルティング料も含まれているようなイメージです。
Webサイトに期待される役割として最も大きいものは集客です。
Webサイトを通してお客様からお問い合わせをいただき、仕事に繋げたいと思っておられる方がほとんどかと思います。
結果を出すWebサイトを意識して制作を行うが故、調査や設計に人件費がかかり、結果的に制作費用が高くなっているのです。
また、テンプレートデザインを使わずにカスタムオーダーでデザインやコーディングを行ってくれるので、細かなレイアウトの調整にも対応可能です。
デザインやWebサイトからの集客にこだわりのある方にはうれしいポイントです。
安いWeb制作会社のサービスってどんな感じなの?
安い見積もりを提示してくるWeb制作会社は、決まったフレームワークを上手く使って設計・デザイン・コーディングの作業をすべて効率化することで、人件費を削減し、結果的に低コストでのWebサイト制作を実現させています。
- 制作に入る前に入念なヒアリングを通して、発注側の目的や要望をまとめる。
- 目的・要望を叶えられるフレームワークを用いてWebサイト設計を行う。
- 多少フレームワークの制約はあるが、基本的には発注側の要望に合わせたデザインを施す。
- SEO(検索エンジン最適化)を意識したコーディングを行う。
- 挙動や誤字脱字をチェックして、公開する。
安いWeb制作会社は、フレームワークを活かしてスピーディに低コストでWebサイトを制作する術に長けています。
制作のクオリティが低いというわけではなく、カスタムオーダーによって発生するコストをうまく削減しているのです。
- ゼロイチの設計にかかる人件費をカット
- 初見の設計をデザインするのにかかる人件費をカット
- 初見のデザインをコーディングするのにかかる人件費をカット
- カスタムオーダーと比べて修正パターンも少なくなるので、修正工数もカット
また、イニシャルコストは小さく抑える代わりに、Webサイトの月額利用料を課すことで採算をとっているWeb制作会社もあります。
高いWeb制作会社に比べると、自由度や対応レベルは劣りますが、スタートアップ企業などWebサイトにお金や時間をかけられない場合は、需要にマッチするかと思います。
やっぱり安いWeb制作会社は避けた方がいいの?
結論から言うと、Webサイトを制作したい目的によります。
高いWebサイト制作会社よ安いWebサイト制作会社には、双方にメリットとデメリットがあります。
高いWeb制作会社に発注するメリットとデメリット
▼メリット
- 目的や要望に合わせた完全オリジナルのWebサイトを制作できる
- デザインやアニメーションなど、細かな仕様変更にも対応できる
- Webコンサルティングもサービスに含まれている場合が多い
▼デメリット
- 制作に時間がかかる(3~4か月程度)
- 比較的に制作費が高い
- 度重なる打ち合わせやチェックなど発注者側のコストもかかる
- 担当のディレクター(窓口)によって対応レベルに差がある
安いWeb制作会社に発注するメリットとデメリット
▼メリット
- 1週間~1か月ほどでの制作が可能
- 比較的に制作費が安い
- フレームワークを用いるので、制作物のクオリティが担当のディレクター(窓口)に左右されづらい
▼デメリット
- 細かな仕様の変更が難しい場合が多く、自由度が低い
- 発注側の要望ベースでの制作になるので、想像を超えるものが上がってくる可能性が高くない
- 粗悪な業者が混ざっている可能性が高い
まとめ
Webサイト制作にかかる原価の90%以上は人件費です。
そのため、価格帯によって以下が変わってきます。
- 対応の回数や丁寧さなどの対応品質
- 制作にとどまらずコンサルティング領域までの提案があるかどうか
ただ、安いWeb制作会社が一概に悪いということではなく、短納期、低価格などのメリットもあります。
まあ、安いWeb制作会社は一定の割合で粗悪な業者が混じっていたりするので手放しでオススメはできませんが…。
結論、「納期必達でクオリティよりスピード」「予算がないけどWebサイトが必要なのでクオリティより安さ」という場合は、安いWeb制作会社を。
それ以外の場合は、一定水準以上(100万円前後~)のWeb制作会社にWebサイト制作を発注するのがベターです。