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リンク切れチェックツール7選!確認方法や対処法を紹介!

リンク切れチェックツール7選!確認方法や対処法を紹介!

こんにちは。TANE-beエンジニアです。

サイトを構築するうえで欠かせないものといえば「リンク」です。
リンクは、次のページに行くための扉にあたるため、常に気を配る必要があります。
しかし、リンク先のページが無くなったり、Webサイトごと移動してしまったりなどの原因で、気付かないうちにリンク切れが発生していることも少なくありません。
そこで今回は、リンク切れを素早くチェックする方法と解決策をご紹介します。

本記事のターゲット

  • 自社サイトのリンク切れが見つかって対処に困っているサイトの管理・運営担当者
  • 自社サイトのリニューアルやサーバの移動など、リンク切れが発生する状況にいる人
本記事で解決する疑問

  • リンク切れがWebサイトに及ぼす影響を知りたい
  • リンク切れを見つけるためのツールを知りたい
本記事では、以下のポイントについて解説します。

  • リンク切れがWebサイトに及ぼす影響
  • リンク切れの確認、設定の方法
  • リンク切れを確認できるツール

リンク切れが及ぼす影響


この章では、リンク切れが引き起こすサイトへの影響について紹介します。

リンク切れに関するGoogleの見解

Googleは「リンク切れを示す404サイトは検索結果の掲載順位に影響しない」と明示しています。

インターネットは日々刻々と変化しており、新しいページが作られる一方で、古いページは削除されます。存在しないページに404のレスポンスコードが返されることは、インターネットにとって正常な動作です。
参考:Google 検索セントラル ブログ「>404 はサイトに悪影響を与えますか?

ユーザビリティが下がる

検索順位に影響が出ないとはいえ、リンク切れは早い段階で修正する必要があります。
なぜなら、リンク切れを放置することによって「定期的にメンテナンスがされていない」という印象をユーザーに与えてしまうからです。
また、「Google が掲げる10の事実」の最初の項目には、以下の記載があります。

”1. ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。”
引用:Google が掲げる10の事実

したがって、正しいリンク先を示さず、情報を得る機会をユーザーから奪うことは、Googleの考えに反しているといえます。

クローラーに評価される機会の損失

「クローラー」とは、サイトを巡回してページを収集するロボット(bot)を指します。
GoogleやBingなどの検索エンジンが掲載順位を決める際には、あらゆるページを収集する必要があります。
クローラーに新規ページを巡回してもらうための方法は以下の3点です。

  • 検索エンジンに新規ページへの巡回を直接リクエストする
  • 外部リンクを貼る
  • サイトマップに新規ページのURLを掲載する

リンク切れを放置することで、クローラーがページを見つける機会が減少します。そのため、検索結果に掲載されるタイミングが遅くなる可能性があります。SEOの強化のためにも、リンク切れの対策を定期的に行っておきましょう。

確認方法|リンク切れのチェックツールを利用する

この章では、リンク切れのチェックに役立つツールを7つ紹介します。
紹介するツールは以下の通りです。

利用できる場所 ツール名
全てのブラウザ Dead-link-checker.com
W3C Link Checker
リンクチェッカー
takotubo.jp
WordPress Broken Link Checker
Google Chrome Check My Links
Googleコンソール インデックス カバレッジ レポート

①Dead-link-checker.com|インストール不要

Dead-link-checker.comは、オンライン上でリンク切れを確認できるツールです。
日本語、英語どちらでも使えます。

操作はとてもシンプルです。
「リンク切れチェックを実行する」と書かれた文言の下にあるURLのボックスに、調べたいページのURLを記入し「チェック」のボタンをクリックします。

「終了しました」の文字が表示されれば、検索完了です。
エラーがあった場合は「(エラーを発見)」の文字が出て、エラー詳細が表示されます。

②W3C Link Checker|Webの標準化団体公式チェックツール

W3C Link Checkerは、Webの標準化団体であるW3Cが提供しているチェックツールです。細かい情報までチェックできますが、日本語翻訳がされておらず、英語が苦手な方には不向きといえます。

W3C Link Checkerには主に、以下のようなオプションが用意されています。

オプション表示 邦訳 意味
Summary only 結果のみを表示 リンク切れかどうかをチェックできる
Hide redirects リダイレクトが非表示になっている 別のページに自動で転送される機能が実装されていないかをチェックできる
Don’t send the Accept-Language header Accept-Languageを送信していない 英語や日本語などの言語の切り替えに対応していないかをチェックできる

③リンクチェッカー|画像のリンクを除外できる

リンクチェッカーもブラウザ上で操作が可能なツールです。
最大1,000件のリンクを確認できます。

リンクチェッカーのオプションでは以下の設定ができます。

  • 画像やドキュメントなどのリンクを除外
  • エラーリンクだけを表示
  • フィルター(限定・除外) など

チェックするリンクが明確な場合に適しています。

④takotubo.jp|ブラウザ上で手軽に無料チェックできる

takotubo.jpもブラウザ上で利用できるチェックツールです。
最大200件までリンクを調査できます。

調査後、リンク切れのURLが上部にまとめて表示されます。調査データをCSVで保存することも可能です。
また、過去に調べたページは履歴で残るため、再調査もできます。定期的に同じページを調べる際に役立ちます。

⑤Broken Link Checker|WordPressのプラグインで使える

Broken Link Checkerは、WordPressで利用できるプラグインです。
WordPressのメニュー画面にある「プラグイン」からインストールできます。インストールが完了したら、プラグインを有効化して準備完了です。

ダッシュボード上にウィジェットが表示され、調査結果を確認できます。エラーが見つかった場合は、メニュー画面の「ツール」にある「リンクエラーをチェック」から確認・修正できるようになっています。

⑥Check My Links|Google Chromeの拡張機能で使える

Check My Linksは、Google Chromeの拡張機能として提供されているチェックツールです。Chromeブラウザで以下のページから「Chromeに追加」ボタンをクリックすることで利用できます。

リンク切れを調査したいページで拡張機能のアイコンをクリックすると、リンクの背景色がステータスごとに以下の色に変化します。

  • 濃い緑:有効なリンク
  • 緑:リダイレクトされたリンク
  • 黄色:問題のあるリンク
  • 赤:リンク切れ

⑦インデックス カバレッジ レポート|Googleサーチコンソールの機能で使える

インデックスカバレッジレポートは、Googleが提供しているGoogleサーチコンソールに付属した機能です。Googleでインデックス登録をされている正規のページのみを判別します。

調査されたページには、以下4つのステータスが振られます。

  • エラー:インデックス未登録
  • 警告:インデックスに登録済みではあるが、問題あり
  • 除外:インデックス未登録。意図的に除外している、あるいは他のサイトと重複している
  • 有効:インデックスに登録済み

設定方法|404エラーの専用ページを作成する

リンクをクリックしたユーザーに対して「ページが見つからない」ことを明確に伝えるために、404エラーページの作成が必要です。
以下の要素を取り入れることで、404が発生した際の離脱率を下げる効果が期待できます。

  • サイトと同様のデザインテイストする
  • サイト内で人気のある記事や、ホームへのリンクを表示する

404エラーページを表示したい場合は「.htaccess」を使う方法が一般的です。WordPressやEC-CUBEなど、CMSごとに設定方法が準備されているケースもあります。

設定方法|新しいページがあればリダイレクトを設定する

リダイレクトは、リンク切れしているページが削除されたものではなく、他のリンク先へ移動している場合に設定します。

リダイレクトとは、301や308のステータスを介して、新しいリンク先を表示させる方法です。リダイレクトを設定せずにリンク先の変更をすると、新規ページとして認識され、旧ページで培ってきたSEO評価を継承できなくなります。

リダイレクトを設定する方法は「.htaccess」や「php」など用途によって異なります。

まとめ

サイトを運用する期間が長くなるにつれて、リンク先も増加します。

定期的にリンク切れを調査して対応することは、離脱率を下げるために欠かせません。ツールを上手く活用することで、リンク切れのチェックにかかる時間と手間を大幅に削減でき、定期的に改善策を講じられます。

この記事の執筆者

TANE-be Engineer
TANE-be Engineer
大阪・京都にあるWebサイト制作の株式会社TANE-beのエンジニアが日々の業務で使っている知識や技術を紹介します。