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ロングテールキーワードの選び方|SEO対策に便利なツールを紹介

ロングテールキーワードの選び方|SEO対策に便利なツールを紹介

こんにちは! TANE-beマーケターです。
WebサイトのSEO対策にお困りではありませんか?
競合サイトと比べて、「上位表示されにくい」などのお悩みは、ロングテールキーワード戦略で改善します。
今回は、ロングテールキーワード選びの方法について解説します。

ロングテールキーワードとは|量より質のSEO対策

ロングテールキーワードとは「検索数が少ないニッチな層」を狙ったキーワードのことです。
具体的には、3語以上の語群からなる複合ワードで、月の平均検索数が1,000件以下のワードです。

例えば、「たこ焼き屋・おすすめ・大阪・個室」のように、絞り込まれた検索ワードはロングテールキーワードにあたります。
語数が増えたため検索ボリュームは減りますが、知りたい情報のある読者が明確な意図をもって検索する傾向があります。
そのため、少数でもニッチな読者層の心をつかんで離さないキーワード対策が可能です。

ビッグ/ミドルキーワードとロングテールキーワードの違い

ロングテールキーワードに対して、ビッグワードやミドルワードなどの用語があります。
ビッグワードとは、検索エンジンの月間検索頻度が高く、競合性が高いキーワードを指します。
主に1語からなり、検索数は1万件以上に上る広い検索範囲を狙ったワードです。

ミドルキーワードとは、ビッグキーワードほど広くなく、ロングテールキーワードほど狭くないキーワードを指します。
主に2語からなり、検索数は1,000〜1万件の範囲に収まります。

キーワードの種類 月平均検索数 語数
ビッグキーワード 1万件以上 1語 たこ焼き屋
ミドルキーワード 1千〜1万件以上 2語 たこ焼き屋・おすすめ
ロングテール 1千件以下 3語以上 たこ焼き屋・おすすめ・大阪・個室

ロングテールキーワードのメリット3選

ロングテールキーワードでニッチなニーズを掴むと何かよいことがあるのでしょうか?
ロングテールキーワードを設定してWebサイトを作成する主なメリットとして3つご紹介します。

①読者のコンバージョン率が高い

コンバージョンとは、ページの目標にしている行動を読者に起こしてもらうことを指します。
ロングテールキーワードは競合が少なく、ユーザーの検索意図が明確であるため、読者に関心をもってサイトを閲覧してもらえます。
その結果、

自社製品の購入や予約申し込みなど、読者のコンバージョンにつなげやすくなるメリットがあるのです。
また、自社サイトの関連ページにユーザーが流入して、他製品のコンバージョンに寄与するケースもあります。

②競合サイトが少ない

既に述べた通り、ロングテールキーワードの特徴は検索ボリュームの小ささです。
そのため、競合サイト数も少ない傾向にあります。
ビッグ/ミドルワードで大雑把に検索されると多くの人の目に留まりやすくなる半面、大手のサイトとの顧客競争に参入することにつながりかねません。
そこで、ロングテールキーワードを用いることで

サイトが上位表示されやすくなり、上手く競争を回避しつつ顧客の獲得を狙えます。

③音声検索との親和性が高い

ロングテールキーワードは、音声認識機能との相性がよいとされています。
例えば、「大阪でおすすめの個室たこ焼き屋を教えて」のように、簡単な文章で検索する機会が多くなりがちです。
こうした短い文章では、

自然とロングテールキーワードを盛り込む傾向があります。
音声検索機能は、今後一層利用者の増加が見込まれる機能であるため、ロングテールキーワード対策はより重要度が高まるといえます。

ロングテールキーワードのデメリット3選

ここまでは、ロングテールキーワードを用いる利点を紹介しました。
しかし、ロングテールキーワードにはデメリットも存在します。
そこで、ロングテールキーワードのデメリットについて、大別して3つに分けてご紹介します。

①多くの人の目には留まりにくい

ロングテールキーワードはニーズが限定されたキーワード設定となるため、サイトへの流入数が少なくなりがちです。
そのため、ロングテールキーワード戦略はニッチトップを目指せても、多くの潜在顧客を開拓することには向いていないといえます。
自社サイトに掲載する記事の数を増やし、訴求力を高めることで上手く対応しましょう。

②記事内容が重複しやすい

キーワードを3つ以上掛け合わせることで、似た意味の掛け合わせになることがあります。
例えば、「たこ焼き・作り方」や「たこ焼き・調理方法」などが挙げられます。
また、ロングテールキーワード戦略では関連記事を複数作成するケースが多いため、自社サイト内の記事間にも重複が起こりやすいのです。
こうした記事内容の重複や類似コンテンツ量産化のせいで、検索エンジンのSEO評価が下がり、上位表示が難化してしまいます。

③記事の上位表示に時間がかかる

ロングテールキーワードは、ニーズが限定的で、検索ボリュームの小ささが特徴でした。
そのため、ニッチな需要をもつ顧客にコツコツとアピールすべく、複数記事を少しづつ作成する必要があります。
そのため、閲覧数や流入数はゆっくりと増加し、記事の上位表示に時間がかかってしまいます。
大規模に集客を狙うのではなく、つみたて投資をするように、少しづつ地道に見込み顧客へ訴求できる内容を更新し続けることが重要です。

ロングテールキーワードの選び方を4STEPで紹介


ロングテールキーワードは、一連の流れで選定と失敗が少なく済みます。
そのロングテールキーワード選びの流れを4つに分けて解説します。

①サイトのテーマに合わせたキーワードを選定する

最初に、自社サイトのテーマに合わせたメインキーワードをビッグワードから絞り込みましょう。
こうすることで、既存記事群に一貫したまとまりを持たせられます。
例えば、文房具店を経営している場合、メインキーワードは「文房具」とします。
なお、メインキーワードには極力検索ボリュームが大きなものを選ぶようにしましょう。
そうすることで、2語目・3語目に続くワードが選びやすく、サイト構造も整理されます。

②検索ツールでミドルキーワードを集める

サイトのメインキーワードを決めたら、キーワード検索ツールでサジェストを検索し、ミドルキーワードの候補を集めましょう。
サジェストとは、Googleで検索窓に単語を入力した際に出てくる、検索ニーズの高い関連候補ワードです。
検索ツールを用いると、メインキーワードと同時に検索される頻度の高い単語を集められます。
ミドルワードも、ビッグワードと同じく、検索数の多い単語を選ぶと3語目のキーワード選びが円滑化するのです。
例えば、サジェスト検索ツールを使うと、以下のような「文房具」のミドルワード候補が得られます。

  • おすすめ
  • カフェ
  • おしゃれ

③ロングテールキーワード候補を絞り込む

ミドルワードが決まったら、自社で訴求できる強みや価値などに照らし合わせて、3語目のキーワードを絞り込みましょう。
自社の所在地や競合にはない強みと掛け合わせられれば、よりロングテールキーワードが効果的に働きます。
例えば、先ほど集めたミドルワードをもとにロングテールキーワードを考えると、以下の様な候補が挙げられます。

  • 文房具・おすすめ・万年筆専門店
  • 文房具・カフェ・インスタ
  • 文房具・おしゃれ・名入れ

④コンテンツをサイト構造に当てはめて整理する


最後に、作成した記事をディレクトリの構造に合わせて整理しましょう。
ディレクトリとは、サイトを階層構造の形にまとめることを指します。
メインのキーワードをトップに、そこからミドルワード(中間層)、ロングテールキーワード(最下層)とピラミッド状に派生させて整理します。
具体的には、以下のような構造に整理するとよいでしょう。

【無料・有料】ロングテールキーワード選びに便利なツール5選

ロングテールキーワードの選び方が分かっても、どのようにキーワードを集めたらよいかお困りの方は、検索ツールを使いましょう。
ロングテールキーワードの選定に役に立つ検索ツールをご紹介します。

①【無料】ラッコキーワード|未登録でも多彩な分析ができる


ラッコキーワードは無料で幅広い分析機能が利用できる検索ツールです。
サジェスト検索・見出し検索・共起語などさまざまです。
ただし、未登録だと1日の利用回数に制限があります。

会員登録をすれば、制限なく利用できるため、繰り返し利用する際は無料で会員登録をすると使いやすいでしょう。
無料でも利用可能ですが、月額440円のプレミアム機能もあります。

プレミアム機能では、サジェスト候補を増やせる「サジェストプラス」の利用や、検索ボリュームを調べることができます。

②【無料】OMUSUBI|サジェスト検索が目で見て分かりやすい


OMUSUBIキーワードマップは、サジェスト検索の結果をマインドマップの形式で表示する検索ツールです。
ミドルキーワードの選定を視覚的に行えます。
機能はサジェストワード検索だけしかありません。
そのため、ラッコキーワードほど応用は効きませんが、見やすいため取っ掛かりに利用することがおすすめです。

③【無料】キーワードプランナー|検索ボリュームを分析できる


キーワードプランナーは、Googleの広告事業に付随する検索機能です。
無料で月間平均検索ボリューム、競合性、過去の指標、予測データの抽出が可能です。
とりわけロングテールキーワード選定においては、検索ボリュームを調べられることが強みといえます。

ラッコキーワードは無料で検索数を調べられないため、キーワードプランナーを併用する方は多くいます。
具体的には、ラッコキーワードでサジェスト検索をし、選定した単語の検索数をキーワードプランナーに入力して調べるという使い方です。

④【有料】Pascal|UIに配慮した分析結果を閲覧できる


Pascal(パスカル)は使いやすさを重視してデザインされた検索ツールです。
機能として、キーワード分析や競合分析が可能です。

この機能を用いると、上位記事と自社の記事の違いが分かりやすく表示されます。
月額料金は機能に応じて設定されています。
最低額が比較的高額である点はネックですが、ユーザビリティの高さから多くのユーザーに親しまれており、おすすめです。

⑤【有料】Ahrefs|被リンクも調べられる


Ahrefs(エイチレフス)は、15分ごとに新しくなる情報を分析できる高精度の検索ツールです。
膨大なデータを駆使して上位表示のコンテンツを分析できます。
Ahrefsは被リンクを調査できる点が特徴です。
被リンクの質や量を調べると、検索エンジンからの評価の高さが分かります。
競合サイトの被リンクを参考に、上質なリンクを自社サイトにも設置すれば、ロングテールキーワード戦略にとって重要な上位表示を狙えます。

まとめ


今回はロングテールキーワードの選び方や、便利なツールについて解説しました。
ロングテールキーワード戦略は、小規模にコツコツ始められ、長期的にはSEO評価向上を図れる有効な手法です。
TANE-beでは、他にもSEO評価改善に役立つ手法をはじめ、さまざまなマーケティング戦略を提案可能です。

この記事の執筆者

TANE-be編集部
TANE-be編集部
大阪・京都にあるWebサイト制作の株式会社TANE-beのスタッフが編集。