【Googleタグマネージャー】同じページ内に同じリンクが複数ある場合のクリック計測方法
こんにちは!Webディレクター兼マーケターの杉江です。
今回は、同じページ内に遷移先が同じリンクが複数ある場合にGoogleタグマネージャーを使ってクリックを計測する方法について解説していきます。
Googleタグマネージャーを使ったクリック計測がうまくいかず頭を抱えるマーケター
本記事で解決する疑問
- 普段から外部リンクなど様々なクリック計測を行なっている。
- そのため、Googleタグマネージャーを使ったクリック計測の方法は心得ている。
- しかし、同じページ内に遷移先が同じリンクが複数ある場合に計測ができない。
- どうすれば正しく計測できるようになるか分からず、頭を抱えている。
本記事では、以下のポイントについて、解説していきます。
- 同じページ内に遷移先が同じリンクが複数ある場合のGoogleタグマネージャーを使ったクリック計測方法
- 本記事のやり方に則っても、やっぱり発火テストがうまくいかない場合の対処法
ClickURLを使った条件指定では、うまく計測できません
同じページ内に遷移先が同じリンクが複数ある場合、ClickURLを使った条件指定では、うまく計測できません。
恐らく、プレビュー画面での発火テストがうまくいかず頭を抱えることになるでしょう。
ClickURLを使った条件指定の例
【PageURL】【含む】【タグ発火対象のページURL】
同じページ内に遷移先が同じリンクが複数ある場合でなければ、上記の方法でクリック計測が可能です。上記のクリック計測の具体的な方法については、以下の記事で解説しております。
今回のようなケースでは、ClickIDで条件指定をしよう!
同一ページに遷移先が同じリンクが複数ある場合に全てのリンククリックを計測しようと思うと、リンク一つにつき、一つのトリガーを用意する必要があります。
しかし、ClickURLの条件指定だと、同一ページ内にある遷移先が同じリンク一つ一つに個別のトリガー設定をすることができません。
同一ページ内にある遷移先が同じリンク一つ一つに個別のトリガーを設定するにはどうしたらいいんだろう…?
そんなお悩みを解決してくれるのが、ClickIDによる条件指定です!
ClickIDによる計測方法の手順について、詳しく解説していきます。
①HTMLの計測したいaタグ内にidを追加する
ClickIDで計測を行う場合、計測先のサイトのHTMLの追記作業が必要となります。
以下のようにクリック計測をしたいリンクのaタグ全てに異なるidを追加してください。
⟨a href="sample01.html⟩
↓
⟨a href="sample01.html" id="自由なidを追記"⟩
例えば、サイドバーとフッターに遷移先が同じリンクがあるとします。
その場合、サイドバーには【side-link】、フッターには【footer-link】というように自分が分かりやすいidを指定します。
idはなんでも構いません。
②トリガーの条件指定にClickIDを使用する
以下のようにトリガーを設定し、プレビューモードで発火テストをしてみてください。
きっと、うまく発火できるはずです!
ClickIDを使った条件指定の例
【PageURL】【含む】【タグ発火対象のページURL】
問題なくタグの発火が確認できれば、あとはタグ設定・GAの計測設定を行うだけです!
タグの設定やGAの計測設定に関しては、以下の記事で解説しておりますので、参考にしていただけますと幸いです。
トリガーの条件指定にClickIDを使ってもタグの発火テストがうまくいかない場合の対処法
トリガーの条件指定にClickIDを使ってもタグの発火テストがうまくいかない場合があります。(私も経験済みです。。。)
そんな時は、トリガーのタイプを変更するとうまく発火する場合があります。
私はこの方法で無事計測に成功しました。
トリガータイプの変更について
トリガータイプを【リンクのみ】にしている場合は、【すべての要素】に、【すべての要素】にしている場合は、【リンクのみ】に変更してタグの発火テストを行なってみてください。
まとめ
ClickIDの条件指定をするためには、HTMLの編集が必要です。
そのため、エンジニアの知識がない場合や構築されているサイトを編集できるのが外部企業である場合は、事前に該当リンクのaタグにid属性をつけてもらうよう制作担当者や制作会社に依頼する必要があります。
ClickIDの条件指定を検討する場合は、計測完了納期と制作担当者・制作会社への依頼といった段取りを忘れないよう注意しましょう!
同じページ内に遷移先が同じリンクが複数ある場合、いつものクリック計測がうまくいかず、頭を抱えている人も多いと思います。本記事が悩めるマーケターの方の助けになれば幸いです。